日刊 世界のウナギニュース」カテゴリーアーカイブ

日刊 世界のウナギニュース(2016年6月27日)

★アメリカウナギの保全 長く厳しい道のり
アメリカウナギはIUCNのレッドリストで絶滅危惧種とされている。最近の研究では、ウナギ資源の回復には下流の魚道は効果的でないとする結果が出ており、アメリカ地質調査所の生物学者Haro博士と、コンテ回遊魚調査センター(Conte Anadromous Fish Research Center、山岡訳)は本当に効果的な装置を探索している。博士らはこのほど、気泡により作られる水流でウナギをダム上流へ運ぶ”コンテ気泡ポンプバイパス(Conte Airlift Bypass)”を発明し、ヨーロッパとニュージーランドで試運転が計画されている。ウナギ資源の回復には、この他ダムの撤去や、ダムの流水量増加、上流の魚道設置などが必要としている。
“FOR THE ENDANGERED AMERICAN EEL, A LONG, SLIPPERY ROAD TO RECOVERY” (Jstor Daily, US)
http://daily.jstor.org/endangered-american-eel-a-long-slippery-road-to-recovery/

★香港のうなぎからマラカイトグリーン検出
香港政府は24日、九龍の卸売業者の「廣深魚欄」で扱っているうなぎ6サンプルのうち1つからマラカイトグリーンが検出されたと発表した。食品安全センター(The Centre for Food Safety,山岡訳)では汚染容器に入っていた商品の販売禁止令を出したが、業者によると既に全て販売済みだという。同センターでは流通経路を追跡する予定。
“CFS finds traces of malachite green in eel sample” (香港政府)
http://www.info.gov.hk/gia/general/201606/24/P201606240865.htm

★セントローレンス川の生物について学ぼう Fish and Eel Day開催
カナダのオンタリオ発電所ビジターセンター(Ontario Power Generation Visitor’s Centre)で25日、Fish and Eel Dayが開催され、参加者はSt. Lawrence川の生物多様性と外来種・在来種について学んだ。外来種として特に問題になっているアジア産のコイ(特にソウギョ)や、化学汚染、ダム、タービンによる成育場の減少によりウナギなどの在来種が脅かされていると説明。ウナギの移動を助けるには、ウナギ梯子が効果的だとした。このイベントは毎年、セントローレンス川環境科学研究所(St. Lawrence River Institute of Environmental Sciences)によって開かれている。
“Fish experts school the masses on eels” (Seaway News, CA)
http://www.cornwallseawaynews.com/News/2016-06-26/article-4571498/Fish-experts-school-the-masses-on-eels/1

★ナショナルサイエンスフェスティバル、開催へ
豪では8/11-21、国全体のイベントとして、ナショナルサイエンスフェスティバルが開催される。世界中の著名な科学者による講演や展示、コンサートなどのイベントがある。このうち、同期間内にシドニーで行われるシドニーサイエンスフェスティバルでは20日、Parramatta公園で、The Secret Life of Eelsと題したウナギの生態に関する講演が開かれる。シドニーサイエンスフェスティバルは昨年130のイベントがあり、3万9千人が参加した。
“Sydney Science Festival 2016 Program Announced” (Scoop, NZ)
http://www.scoop.co.nz/stories/WO1606/S00093/sydney-science-festival-2016-program-announced.htm

日刊 世界のウナギニュース(2016年6月23日)

★当研究室の海部の著書『ウナギの保全生態学』が紹介されている。
密猟・無報告漁獲・密売や放流の問題などウナギの置かれている現状について記されている。また、日本は生物学的な研究は積極的に進められてきたが、持続的な利用に関しては後手に回っているという。
“ウナギの保全生態学=鴨志田公男” (毎日新聞、日本)
http://mainichi.jp/articles/20160623/ddm/016/070/006000c

★デンマーク東部のGentofte湖でLyst漁協(Lystfiskeriforeningen、山岡訳)等により8万5千匹のウナギの稚魚が放流された。放流は毎年行われているという。
“Den årlige åleudsætning” (Lystfiskeriforeningen, DK)
http://lystfiskeriforeningen.dk/den-aarlige-aaleudsaetning/

「日刊 世界のウナギニュース」は 平日の(およそ)毎日、研究室スタッフの山岡が世界のウナギニュースを厳選し、海外のものは抄訳をつけてお届けします。

日刊 世界のウナギニュース(2016年6月22日)

★韓国の国立水産科学院が21日、ニホンウナギの完全養殖に成功したと発表した。2008年から研究が始まり、今年5月には二世代目の稚魚の飼育に成功していた。
“韓国でもウナギの完全養殖 日本に次ぎ成功” (東京新聞、日本)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/201606/CK2016062202000126.html?ref=rank
https://www.facebook.com/nfrdikorea/videos/1036317376456651/

★ニホンウナギの筋肉から発見された蛍光たんぱく質UnaGが新生児黄疸の臨床検査に有効であるとする、神戸大と理化学研究所による論文が、英科学雑誌Scientific Reportsに掲載された。UnaGは黄疸の原因物質ビリルビンと結合すると蛍光を発するという。UnaGは2009年に鹿児島大の林教授らによって発見され、2013年には理化学研究所の宮脇チームリーダーらにより人工生産に成功。今後はより簡便な測定キットを開発していくという。
“赤ちゃん用黄疸検査キット=ウナギ蛍光たんぱく利用−神戸大など実用化へ” (時事ドットコム、日本)
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016062200049&g=soc
“ニホンウナギの光るたんぱく質UnaGによるビリルビン測定-赤ちゃんの黄疸管理の改善へ”(神戸大学)
http://www.kobe-u.ac.jp/NEWS/research/2016_06_21_02.html

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日刊 世界のウナギニュース(2016年6月21日)

★EUでは今年2月から、国際的な密猟と違法取引に対してEUがより積極的に行動していくために、EUアクションプランを施行している。これについてEU環境理事会は20日、本プランの支持を発表し、特にヨーロッパウナギやロシアチョウザメに関しては、EUが流通経路、末端市場としてだけでなく、流通源としても重要な役割を果たしているとも述べた。これに対しWWFは、発表の中で、財源、法令修正、報告など具体的な公約について言及すべきだった、今年の年末までにはアクションプランの進捗報告をする必要があるとしている。
“EU states commit to ending wildlife crime, but critical measures missing” (WWF EU)
http://www.wwf.eu/?271213/EU-states-commit-to-ending-wildlife-crime-but-critical-measures-missing

★米ミシガン州Long湖流出口のAlpenaでは6/27〜7/1にかけてヤツメウナギ駆除剤が散布される。合衆国魚類野生生物局が行う予定で、当局によると駆除剤はヤツメウナギ用ではあるものの、魚類、昆虫、広葉樹の葉の中には影響を受けるものもいるという。駆除は1950年代から行われている。
“Lamprey treatment planned for Long Lake Outlet near Alpena” (Wral.com , US)
http://www.wral.com/lamprey-treatment-planned-for-long-lake-outlet-near-alpena/15790940/#QgyE7ZHqoFseoPWs.99
“Sea lamprey control planned for northern Michigan stream” (Michigan Radio, US)
http://michiganradio.org/post/sea-lamprey-control-planned-northern-michigan-stream#stream/0

日刊 世界のウナギニュース(2016年6月20日)

★カナダのOttawa川にはかつて、魚類の生物量の50%を占めるほどウナギが生息していたが、30-40年前から現在にかけて個体数の98%が減少した。主な原因はダム建設により河川へアクセスできなくなった事だと考えられている。Ottawa川には現在ダムが21基あるが、ウナギ用の魚道が設置されているのはうち1基のみ。ウナギの資源回復活動を数年行っているOttawa河川監視団体(Ottawa Riverkeeper)カナダ野生生物連合(the Canadian Wildlife Federation)、オンタリオ州天然資源局(the Ontario Ministry of Natural Resources)ではウナギに関する情報を常に受け付けている。
“What you should do if you catch an eel in the Ottawa River” (CBC News Ottawa, CA)
http://www.cbc.ca/news/canada/ottawa/american-eel-ottawa-river-1.3634488
“Quoi faire si vous voyez une anguille dans la rivière des Outaouais?” (
Ici Radio-Canada, CA)
http://ici.radio-canada.ca/regions/ottawa/2016/06/19/002-anguille-riviere-outaouais-sentinelle-recherche.shtml

★フランス北西部のMaine-et-Loire県のLoire川水域では水量が減り、ウナギやパーチなどの魚類が大量死している。地元のボランティアなどが13日から死体の収集作業を行っており、その重量は1週間で60tに上った。
“Maine-et-Loire : des milliers de poissons asphyxiés avec la décrue” (francetvinfo, FR)
http://www.francetvinfo.fr/meteo/maine-et-loire-des-milliers-de-poissons-asphyxies-avec-la-decrue_1506061.html

★米ノースカロライナ州のNeuse川ではカニや魚類が酸素不足により死んでいる。冬から早春にかけ藻類が大量発生し、死亡、分解される過程で酸素が必要になるためだとNeuse川下流監視団体(the Lower Neuse Riverkeeper)のGraves氏は語る。同氏によると、魚類の大量死は通常、7、8~9月に見られるもので、今回はヒラメの稚魚、ウナギ、カブトガニなど通常は死亡が確認されない魚類も死んでいるという。専門家は付近の住民に対し、川に近づかないよう警告している。
“Neuse River officials concerned over fish kill” (WITN, US)
http://www.witn.com/content/news/Neuse-River-officials-worry-over-fish-kill-383487011.html

★韓国に来月、マダガスカル大使館が開館する。両国の国交は1962年に樹立されていたが、マダガスカルの国情の不安定さなどから近年まで実質的な結びつきはなかった。2015年には両国間で2億$相当の貿易量があり、韓国からは車、合成樹脂、ウナギなど2,400万$分の輸出があった。朴大統領はアフリカ諸国との関係強化を進めており、先月もエチオピアなどに渡航している。
“Korea to open embassy in Madagascar” (The Korea Herald、韓国)
http://www.koreaherald.com/view.php?ud=20160619000277

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日刊 世界のウナギニュース(2016年6月17日)

昨日のウナギニュースは、不作のためお休み致しました。6月17日のウナギニュースです。

★豪New South Wales大学のOrd准教授、Cooke博士が、陸を利用する現生魚類33科130種の系統学的研究を行ったところ、少なくとも1科につき1種は進化の過程で陸生生活をしていた事が判明した。対象は遊水池を利用するアメリカウナギから、潮間帯を利用するカサゴ科のロングスパインドシースコーピオン、アトランティックマッドスキッパー等。特に重点的に調査したギンポ亜目では少なくとも3回、多くて7回陸へ移動したという結果が示された。
“Fish may have evolved to live on land more than 30 times” (Science, US)
http://www.sciencemag.org/news/2016/06/fish-may-have-evolved-live-land-more-30-times

★16日、米ニューヨーク州のPeconic川(全長約11km)にあるダムにウナギなどを対象とした魚道が設置された。Peconic川には5基のダムがあり、魚道が設置されるのは今回で2例目。魚道が設置されたのは東端・西端のダムで、間の3基についてもプロジェクトが進んでいる。Peconic河口域事業部長のBranco氏は、エールワイフは西端のダムまでは辿りつけないかもしれないが、在来魚やウナギは新しい魚道を利用するのではないかと話した。
“New Fish and Eel Ladders Provide Vital Linkage for Peconic River” (East End Beacon, US)
http://www.eastendbeacon.com/2016/06/16/new-fish-and-eel-ladders-provide-vital-linkage-for-peconic-river/

★ノルウェー南西部Nordfjordにおいて小型の発電所3基の設置が認可された。これにより一般家庭1800軒分の利用量に相当する年平均39GWhの電力が供給される。認可理由は、ウナギと景観への配慮、事業反対の声が少なかった事、より再生可能エネルギーを生産できると見込まれる事だとされている。
“Tre løyve og eit avslag til småkraftverk i Nordfjord” (NVE, NO)
https://www.nve.no/nytt-fra-nve/nyheter-konsesjon/tre-loyve-og-eit-avslag-til-smakraftverk-i-nordfjord/

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日刊 世界のウナギニュース(2016年6月15日)

★『ウナギのいる川 いない川』(内山りゅう著・ポプラ社)の紹介。
内山氏は和歌山県白浜町在住で、今回出版した本の写真にも県内紀南地方の河川で撮影されたものが多く使われている。同氏は、和歌山の河川保護のためにも多くの人に読んでほしいと話している。
“紀南に棲むウナギの生態知って 白浜の内山さんが写真絵本出版” (産経ニュー
ス、日本)
http://www.sankei.com/region/news/160615/rgn1606150031-n1.html

★海部の本『ウナギの保全生態学』(共立出版)の内容紹介。
ニホンウナギの生態、個体数が減少している現状から始まり、保全策として何をすべきかがわかるような構成になっており、国内外の流通システムの改善等11の施策が提言されている。
“ウナギの保全策提案 中大・海部准教授が著書出版” (静岡新聞SBS、日本)
http://www.at-s.com/news/article/economy/shizuoka/unagi/250701.html

★岡山県西粟倉村の「西粟倉・森の学校」が一般社団法人農林水産業みらい基金による平成27年度「農林水産業みらいプロジェクト」に採択され、助成金を受ける事が決まった。西粟倉村の移住者等の副業支援を行うもので、ウナギなどの養殖を新規事業として始める予定。
“【みらい基金】森林の村 西粟倉の起業支援、副業で生活に安定を”
http://hanjohanjo.jp/article/2016/06/14/6060.html

★米ニューヨーク州を流れるHudson川には全長153マイル(約246km)あり、1500以上のダムがある。そのうちの小型のダムの殆どは産業革命の時期に建設されたもので、現在はほとんど機能を果たしていない。このうちのWynant’s Killとして知られているダムをTroy市が撤去した結果、85年ぶりにエールワイフが観察され、ウナギやイエローパーチなども戻ってきた。同州の環境保全局のハドソン川河口域プログラムのコーディネ—ターDunwell氏は、2020年までになるべく多くの河口域のダムを撤去したい、既に現在使われていないダム6基は撤去する予定だと話している。
“Herring Spawn in Hudson River Tributary for the First Time in 85 Years”
(Smithsonian.com、US)
http://www.smithsonianmag.com/smart-news/herring-spawn-hudson-river-tributary-after-first-many-dam-removals-180959396/?no-ist

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日刊 世界のウナギニュース(2016年6月14日)

★5月初旬にお送りしたカルパゲドンのニュース(オーストラリアで、増えすぎたコイの駆除のため、コイヘルペスウィルスを散布する計画がある)が、再度報じられているようです。
“Carp-aggedon to clean rivers” (Warwick Daily News、AU)
http://www.warwickdailynews.com.au/news/carp-aggedon-to-clean-rivers/3044204/

★現在イギリスのEU残留についての議論が巻き起こっているが、イギリスよりもEU向けの輸出量が多い北アイルランドでは、深刻な経済的ダメージを受ける事が懸念されている。ある漁業組合では年間生産量の80%をEU(ドイツ、オランダ)に輸出しており、離脱した場合、関税がさらに課せられるため収益に影響が出ると話す。また、あるうなぎ産業従事者は、多くの人が地元のうなぎ産業に頼っているが、状況は毎年厳しくなっていっていると話した。
“Does Northern Ireland need the EU?” (Reuters,UK)
http://uk.reuters.com/video/2016/06/13/does-northern-ireland-need-the-eu?videoId=368899282

★デンマークでは、カワウによるウナギやサケの仔稚魚の捕食が問題になっており、7/1からカワウ猟の場所の拡大と期間の延長を行う。これに対しデンマーク鳥類学会(Dansk Ornitologisk Forening、山岡訳)は、魚類はカワウと漁業者
どちらにとっても十分いるので駆除は必要ないと主張している。
“DOF: Forkert at skyde flere skarver” (DR、DK)
http://www.dr.dk/nyheder/regionale/midtvest/dof-forkert-skyde-flere-skarver

日刊 世界のウナギニュース(2016年6月13日)

★大隅うなぎ資源回復協議会ワークショップ「うなぎの資源回復のために、パルシステムができること」が2日、都内パルシステム連合会の本部で行われた。研究者、生産者、専門家等が流通やモニタリング手法などについて議論を展開した。
“うなぎの「いま」から考える私たちにできること” (パルシステム連合会、日本)
http://www.pal-system.co.jp/topics/2016/160610/

★フランス国立海洋漁業・海洋養殖委員会(The French National Committee for Maritime Fisheries and Marine Fish Farming ,CNPMEM, 山岡訳)とフランス国立内水面漁業委員会 the French National Committee for Freshwater Professional Fishing , CONAPPED, 山岡訳)は7日、 2015年10月から調査を開始し今月2日に密輸業者を逮捕した国と警察に対し、シラスウナギの密漁や流通ネットワークの瓦解を歓迎するとともに、犯人らには警告となるような刑を与えてほしいとするプレスリリースを発行した。(この声明はThe Sustainable Eel Groupからも歓迎されている。)
“PRESS RELEASE: DISMANTLING OF INTERNATIONAL TRAFFIC IN GLASS EELS” (The Sustainable Eel Group, UK)
http://www.sustainableeelgroup.org/2016/06/10/press-release-dismantling-of-international-traffic-in-glass-eels/
元のプレスリリース:
“Dismantling of an international traffic in glass eels: mind amalgams”(CNPMEM, FR)
http://www.comite-peches.fr/dismantling-of-an-international-traffic-in-glass-eels-mind-amalgams/

★英オックスフォードのWestgateショッピングセンターの元駐車場から、13世紀頃の修道院建造物群が発見され、当時の人々がウナギ、ニシンなどを食べていたことがわかった。調査は、ドローンや60人以上のボランティアによって進められており、最優秀考古学プロジェクト賞にノミネートされている。
“Oxford dig that unearthed medieval friary under Westgate car park could be crowned best in UK” (Oxford Mail, UK)
http://www.oxfordmail.co.uk/news/14550607.Oxford_archaeologists__Westgate_dig_up_for_national_award/
調査の詳細:http://oxfordarchaeology.com/community/westgate-excavations/48-projects

★フランスの地中海に面するPalavas-les-Flotsで4日、うなぎ祭りが行われ、
200kg分の白焼きがふるまわれた。”Palavas-les-Flots : remarquable succès de la Fête de l’anguille” (Midi Libre, FR)
http://www.midilibre.fr/2016/06/10/palavas-les-flots-remarquable-succes-de-la-fete-de-l-anguille,1346830.php

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日刊 世界のウナギニュース(2016年6月9・10日)

★ニホンウナギの問題(資源管理、流通の透明化など)の解決に向けて、東アジア各国と協力していくことの必要性などに関する社説。”ニホンウナギ 食文化守る資源管理を” (毎日新聞、日本)
http://mainichi.jp/articles/20160610/ddm/005/070/040000c

★青森県の小川原湖で標識放流調査が始まる。同湖の水揚げ量は最盛期には96tあったが、去年は1t未満まで激減している。
“天地人” (Web東奥、日本)
http://www.toonippo.co.jp/tenchijin/20160608014214.asp
“小川原湖でウナギ追跡調査、資源保護策探る”(Web東奥、日本)
http://www.toonippo.co.jp/news_too/nto2016/20160525013783.asp

★米メイン州の今年のシラスウナギ漁が8日に終了した。当局によるとこの3年間で最も好況だったという。漁獲量は、年間割当量の9,700ポンドをわずかに下回り、価格は約1,450ドル/ポンドだった。
“Maine’s baby eel fishery is most valuable in 3 years” (Portland Press Herald, US)
http://www.pressherald.com/2016/06/08/maines-baby-eel-fishery-is-most-valuable-in-3-years/
*元記事はThe Associated Press

★米コネティカット州のQuinnipiac川のダムが、流量と回遊魚の移動改善を目的に撤去される事が9日に決まった。撤廃案は、非営利環境運動団体Connecticut Fund for the Environmentにより出された。ダムは1800年代に建設され、大雨の時には度々洪水が起きていた。撤去されたダムの破片は、州の生物学者の指導の下、魚の隠れ家や川の流れづくりとして利用される。同団体のMacdonald氏は、アメリカウナギ、アメリカシャッドなどの回遊魚の移動が見られるのではないかと話す。Quinnipiac川は州で4番目に大きい川。同団体は、同じ川のCarpenterダムも撤去したいとしている。
“Dam Removal Approved For Quinnipiac River In Southington” (Hartford Courant, US)
http://www.courant.com/community/southington/hc-southington-dam-river-0610-20160609-story.html

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