「ウナギ問題」を整理する

「ウナギ問題」を整理する

中央大学 海部健三
国際自然保護連合(IUCN) 種の保存委員会ウナギ属魚類専門家グループ

2018年7月20日は土用の丑の日でした。今年は8月1日にもう一度丑の日があり、この日は「二の丑」と呼ばれます。2018年はシラスウナギ来遊が遅れ、全体量も少なかったこともあり、ウナギに関する報道が多く、その多くに問題意識の変化が見られるように感じます。

この機会に「ウナギ問題」を整理しようと思い立ちましたが、すでに年初に10回の連続記事として整理していたことを思い出し、それらの記事をまとめました。

<2018年漁期 シラスウナギ採捕量の減少について>
【序】「歴史的不漁」をどのように捉えるべきか(2018年1月22日公開)
【その1】ニホンウナギ個体群の「減少」 〜基本とすべきは予防原則、重要な視点はアリー効果〜(2018年1月29日公開)
【その2】喫緊の課題は適切な消費量上限の設定(2018年2月5日公開)
【その3】生息環境の回復 〜「石倉カゴ」はウナギを救うのか?〜(2018年2月12日公開)
【その4】ニホンウナギの保全と持続的利用を進めるための法的根拠(2018年2月19日公開)
【その5】より効果的なウナギの放流とは(2018年2月26日公開)
【その6】新しいシラスウナギ流通(2018年3月5日公開)
【その7】行政と政治の責任(2018年3月19日公開)
【その8】ウナギに関わる業者と消費者の責任(2018年3月26日公開)
【その9】まとめ 研究者の責任(2018年4月2日公開)

いずれもある程度の長文です。より短時間で全体像を把握したい方は、昨年の丑の日に合わせて公開した「ウナギレポート」をご覧ください。

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