日刊 世界のウナギニュース(2016年6月15日)

★『ウナギのいる川 いない川』(内山りゅう著・ポプラ社)の紹介。
内山氏は和歌山県白浜町在住で、今回出版した本の写真にも県内紀南地方の河川で撮影されたものが多く使われている。同氏は、和歌山の河川保護のためにも多くの人に読んでほしいと話している。
“紀南に棲むウナギの生態知って 白浜の内山さんが写真絵本出版” (産経ニュー
ス、日本)
http://www.sankei.com/region/news/160615/rgn1606150031-n1.html

★海部の本『ウナギの保全生態学』(共立出版)の内容紹介。
ニホンウナギの生態、個体数が減少している現状から始まり、保全策として何をすべきかがわかるような構成になっており、国内外の流通システムの改善等11の施策が提言されている。
“ウナギの保全策提案 中大・海部准教授が著書出版” (静岡新聞SBS、日本)
http://www.at-s.com/news/article/economy/shizuoka/unagi/250701.html

★岡山県西粟倉村の「西粟倉・森の学校」が一般社団法人農林水産業みらい基金による平成27年度「農林水産業みらいプロジェクト」に採択され、助成金を受ける事が決まった。西粟倉村の移住者等の副業支援を行うもので、ウナギなどの養殖を新規事業として始める予定。
“【みらい基金】森林の村 西粟倉の起業支援、副業で生活に安定を”
http://hanjohanjo.jp/article/2016/06/14/6060.html

★米ニューヨーク州を流れるHudson川には全長153マイル(約246km)あり、1500以上のダムがある。そのうちの小型のダムの殆どは産業革命の時期に建設されたもので、現在はほとんど機能を果たしていない。このうちのWynant’s Killとして知られているダムをTroy市が撤去した結果、85年ぶりにエールワイフが観察され、ウナギやイエローパーチなども戻ってきた。同州の環境保全局のハドソン川河口域プログラムのコーディネ—ターDunwell氏は、2020年までになるべく多くの河口域のダムを撤去したい、既に現在使われていないダム6基は撤去する予定だと話している。
“Herring Spawn in Hudson River Tributary for the First Time in 85 Years”
(Smithsonian.com、US)
http://www.smithsonianmag.com/smart-news/herring-spawn-hudson-river-tributary-after-first-many-dam-removals-180959396/?no-ist

「日刊 世界のウナギニュース」は 平日の(およそ)毎日、研究室スタッフの山岡が世界のウナギニュースを厳選し、海外のものは抄訳をつけてお届けします。

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