日刊 世界のウナギニュース」カテゴリーアーカイブ

日刊 世界のウナギニュース(2016年4月18日)

★静岡新聞社、南日本新聞社、宮崎日日新聞社の3社合同連載「うなぎNOW」が先日水産ジャーナリストの会大賞を受賞し、15日、その授与式が行われた。「うなぎNOW」は書籍化される予定。
“「ウナギNOW」大賞授与 水産ジャーナリストの会” (静岡新聞SBS、日本)

★イギリス南西部Herefordshire水域では、2012年から、ゴールデンバレー魚類野生生物協会(The Golden Valley Fish and Wildlife Association、山岡訳)が、養殖場からウナギを買い上げ、河川に放流している。これまで16万尾の放流実績があり、今年は3万6千匹を放流した。プロジェクトリーダーのMcCulloch氏は最近30年でウナギの数が99%以上減少しているが、活動を始めてからは、当初もしくは減少が見られている他地域の11倍に増加したと話す。
“Further eels saved from export and returned to county’s rivers” (Hereford Times, UK)

★先週の金曜日(15日)に紹介したフランスのSud-Mancheダム撤去のニュースが、別のサイトでも取り上げられています。
“Une première dans le Var : le parcours de pêche en famille sur la Reppe” (Ouest-Var.net, FR)

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日刊 世界のウナギニュース(2016年4月15日)

★先日お送りした、イギリスで今月末~5月初頭に行われるうなぎ祭りで、うなぎ投げコンテストの挑戦者を募集している。投げるのは本物のウナギではなくぬいぐるみ。
(研究室の海部は2012年にElyを訪れ、ウナギ投げコンテストに参加しました)

“Who can beat Whizzle the twice reigning champions of the Ely Business 
Eel Throwing Contest?” (Wisbech Standard, UK)

★14日、漁業者と環境保護団体からなるグループ、les Amis de la Sélune(Sé
lune川友の会・山岡訳)が、フランス北部MancheのSélune川にあるVezinsダムとRoche-qui-boitダム撤去を裁判所に求めた。絶滅危惧種のウナギが生息できるような水圏環境を取り戻すとした公約を政府が守っていない、など4項目について訴えた。
“Barrages du sud-Manche : les Amis de la Sélune passent à l’action” (La 
Manche Libre.fr, FR)

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日刊 世界のウナギニュース(2016年4月14日)

★アメリカではメイン州とサウスカロライナ州で唯一シラスウナギの採捕が行われている。メイン州では2015年に2,500ドル/ポンドという過去最高価格となったが、一方でサウスカロライナ州の単価は2015年は371ドル/ポンド、今年は70ドル/ポンドと年々下がり続けている。シラスウナギの来遊量が問題なのではなく、複雑な採捕者許可制度、採捕期間と最も需要がある期間とのずれなどが理由として紹介されている。
“The secretive and slippery world of glass eel fishing” (Charleston City 
Paper, US)

★フランス北部Dunkerquoisでは、レプトスピラ症などを媒介する可能性のあるネズミ科マスクラットの駆除を行っている。これはウナギなどの回遊魚の生息地を含む水圏環境改善を目的としたGDON Flandre maritimeプロジェクトの一環で、本プロジェクトはINTERREG(EU域内協力プロジェクト)の一つ。
“Dunkerquois: les rats musqués envahissent aussi les villes” (La Voix du 
Nord, FR)

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日刊 世界のウナギニュース(2016年4月13日)

★長野県で唯一養鰻を行っている岡谷市の会社役員と自営業の2人による生育が順調。12月頃に10,000尾を出荷予定。
“岡谷産ウナギの養殖 12月出荷へ生育順調” (長野日報,日本)

★イギリスの南東部East Cambridgeshireで4/30〜5/2で、うなぎを使った様々な料理が楽しめるイベントを開催。ラディッシュサイダーゼリーとレモン・セロリのカスタードを添えたうなぎ・リンゴクランブルなど変わった料理もある。
“Fancy a bowl of eel and apple crumble? Then get to the Ely Eel Festival 
over May Bank Holiday weekend” (Wisbech Standard, UK)

★イギリス郷土料理好きな物・嫌いな物を選ぶアンケートで、ウナギのゼリー寄せが嫌いな物ベスト2にランクイン(ベッカムは好き)。
“Britain’s most popular regional food has been revealed – is yours dish 
of the day?” (Mirror, UK)

★ニュージーランド北島南で高速道路が建設されるため(Transmission Gullyプロジェクト)、付近の Te Puka川(長さ2.3km)に生息するウナギなどを含む3,000〜4,000尾の魚類が移送される。この作業は2月から行われており、500mごとに川を区切って採捕し、個体識別、計数や計量後、Wainui川上流に放つというもの。
一部は新しいTe Puka川建設後に元の場所に再放流される予定で、Wellington Gatewayパートナーシップ 長のLow氏は、元の個体数に戻るのには5年かかると見ている。
“Fish relocated to Wainui Stream as Transmission Gully construction 
continues” (stuff.co.nz, NZ)

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日刊 世界のウナギニュース(2016年4月12日)

★アラスカ物産株式会社(東京都港区)が、うなぎの代替品として、アラスカ産のヤツメウナギを輸入する。
“天然ヤツメウナギをアラスカから輸入します” (Value Press!、日本)

★アメリカのコネティカット州の、今年2月に撤去されたPond Lilyダムの川岸で9日、ボランティアによる川岸の植樹が行われた。ダムのあったWestville 
Village地方は洪水を繰り返しており、将来的な災害リスク軽減のため撤去され
た。この撤去プロジェクト費用は、合衆国魚類野生生物局のハリケーンサンディ回復基金から、66万1000ドル(約7132万円)出資され、複数の環境保護団体等から支援を受けている。撤去により、地域活性化や、West川に生息していたウナギやシャッドなどが戻ってくる事が期待されている。
“Pond Lily Volunteer Planting Restores New Haven’s West River”(Norwalkplus.com, US)

★アメリカのメイン州のシラスウナギ漁の漁獲量が、解禁から3週間で年間漁獲割当量の約23%に達した。漁業者は採捕時にATMカードのような磁気カードを携帯し、販売業者が購入量を記録、そのデータが毎日、海洋資源局に報告されるシステムになっている。このデータにより当局は、年間漁獲割当量に対する水揚げ量と各漁業者の漁獲量を管理できる。割当量に到達するとカードが使用できなくなり、採捕者は取引ができなくなる。シラスウナギは現在のところ、1400ドル/ポンドで取引されている。
“Cold weather fails to put chill on state elver harvest”(The Ellsworth American, US)

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日刊 世界のウナギニュース(2016年4月11日)

★静岡県のシラスウナギ漁を前倒しで終了させるニュースが静岡新聞以外でも取り上げられています。
“ウナギ稚魚漁を前倒し終了 静岡、池入れ上限に到達”(産経フォト、日本)
“ウナギ稚魚漁を前倒し終了 静岡、池入れ上限に到達”(中日新聞、日本)

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日刊 世界のウナギニュース(2016年4月8日)

★静岡県のシラスウナギ漁が池入れ上限に達したため、約半月前倒して終了する。県のシラスウナギ漁は、静岡うなぎ漁業協同組合(上限約500kg)と、浜名湖養魚漁業協同組合(上限約1,300kg)の二つの組合により行われている。前者は2月下旬に上限に達し、後者も14日までには達する見込みだが、到達しなくても14日に打ち切る予定。関係者は、「漁の早期打ち切りで、ウナギの資源保護に取り組む姿勢を世界に示したい」と述べた。
“シラスウナギ漁、終了前倒し 静岡県内、池入れ上限到達” (静岡新聞SBS、日
本)

★アメリカのメイン州で2日、61歳の男性がシラスウナギの違法所持で逮捕された。男性は2015年に販売業者の許可証を持っていたが、今年は持っていなかった。
“The Maine Marine Patrol has arrested a man for illegal possession of 
baby eels, a valuable seafood species” (Daily Journal,US)

★カナダで2日、コンピューターサイエンス、情報科学、統計を専攻する博士課程の学生らが、アメリカウナギ、ニシオンデンザメなどの追跡データを利用したインタラクティブマップの開発を行うイベントが開催された。上位3チームには賞金が贈られた。後援に、カナダの科学者によって構成される国家グループMEOPAR(Marine Environmental Observation Prediction and Response Network:海洋環境観察・予測・反応ネットワーク、山岡訳)と地理情報システムの開発や販売を行うEsri Canada社。
“‘Trackathon’: CompSci students visualize OTN animal tracking data” (
Asian Correspondent, UK)

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日刊 世界のウナギニュース(2016年4月7日)

★宮崎県三郷町の「国際うなぎLABO」等が昨年12月下旬、同県日向市小倉ヶ浜海岸から放流したウナギ3匹の追跡調査から、ウナギが黒潮に乗って北上し、静岡県遠州灘で南下、八丈島付近へ移動していた事が分った。3匹とも捕食されてはいるが、捕食されないように日周鉛直移動をしている事を示すデータも得られた。
“ウナギ 黒潮に乗り回遊 美郷の研究施設が追跡調査” (読売新聞、日本)

★アメリカのニューハンプシャー州のHampton Falls川で4日、27歳の男性がウナギの密漁で逮捕され、漁具と覚せい剤が押収された。男性は2014年にもアメリカウナギの違法採捕で逮捕されている。
“State Fish and Game officials say a Newbury man has been accused of poaching eels in the Hampton Falls River” (Daily Journal, US)

★スウェーデンのウプサラのFyrisånで5日、自治体や大学等が協同でフィッシュカウンターを設置。同地域にはウナギなど15-20種の魚種が生息しており、カウンターにより、戻ってくる魚種や数をカウントできる。カウンターの様子はWebサイトでも確認可能。
“Ny fiskräknare filmar firren”(Upsala Nya Tidning, SE)

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日刊 世界のウナギニュース(2016年4月5日)

★昨日お伝えした、スペインで40人の違法シラスウナギ採捕者が逮捕されたニュースが引き続き取り上げられている。
“Illegal eel fisherman arrested in Cantabria” (Spanish News Today, ES)
“40 people arrested for illegal elver catch” (FiS, US)

★2月末~3月初めの、地中海のウナギはジブラルタル海峡を通ってから北海へ泳いでいくことを確認したというニュースがフランスでも報じられた。
“Le mystère de la migration des anguilles de Méditerranée en partie dé
voilé !” (Institut national des sciences de l’univers, FR)

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日刊 世界のウナギニュース(2016年4月4日)

★静岡県三島市で2日、ウナギの生態や保全に関する市民向け講座「うなぎ講座」(同市ウナギ料理屋「うなよし」主催)が開かれた。さかなクンが生態、九州大学の望岡教授がウナギが現在置かれている問題、鹿島建設株式会社の柵瀬氏が石倉かごについて説明。
“ウナギ生態系解説 三島で講座、講師にさかなクンら” (静岡新聞SBS,日本)

★スペインのCantabriaで1日、シラスウナギの違法採捕を行ったとして40人が逮捕され、船舶2隻、ボート1隻を含む65の漁具が押収された。治安警察は逮捕後、8.3kg分のシラスを海に戻した。治安警察は、密漁者の現行犯逮捕を目的に1月から”SARGASSO”運動を始めている。
“Angulas Arrests” (Euro Weekly, ES)

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