静岡県、次漁期からシラスウナギ流通規制強化(日刊 世界のウナギニュース2016年9月23日)

★静岡県、次漁期からシラスウナギ流通規制強化
静岡県がシラスウナギの不正所持に対する罰則を設ける。29日の県海区漁業調整委員会で罰則内容などについて協議が行われ、12月の次漁期から適用される見込み。県内で採捕されたシラスウナギは通常、漁業調整規則により県外への持ち出しが禁止されているが、非正規ルートでの高額取引が行われている事が問題となっている。
“ウナギ稚魚、流通透明化へ規制強化 静岡県、次漁期から” (静岡新聞@SBS、日本)
http://www.at-s.com/news/article/economy/shizuoka/unagi/284318.html

★2020年までにウナギ稚魚の大規模養殖へ 水産庁
水産庁が2020年までにウナギの稚魚の大規模養殖を目指す。2017年度から民間の研究機関などと共同で、タンク内の浄化や水流の改良を行う。最初の目標は、生残率を4%へ引き上げ、稚魚の飼育期間を300日から180日に短縮、コスト削減だという。現在、水産教育・研究開発機構により静岡県の施設で孵化や養殖手法が開発されているが、実験環境下で孵化した個体が稚魚まで成長する割合は1.6%にとどまっている。
“Japan targets farm-raised eel fry by 2020” (Nikkei Asian Review、 日本)
http://asia.nikkei.com/Politics-Economy/Policy-Politics/Japan-targets-farm-raised-eel-fry-by-2020

“ウナギ稚魚、人工的に量産 20年までに水産庁” (日本経済新聞、日本)
http://www.nikkei.com/article/DGXLZO07526990S6A920C1NN1000/

 

★世界川の日 ニュージーランド、Webで意識向上ねらう
25日の世界川の日(World Rivers Day、山岡訳)では、各国で様々なイベントが開かれる。例えばニュージーランドの環境省、Cawthron研究所とで開設した、国内の天然資源の質や量のモニタリング・情報サイトLand, Air, Water, Aotearoa (LAWA)ではBay of Plenty広域自治体による最新の河川や沿岸の水質やモニタリング結果が公表され、自治体では、サイト掲載により、(一般の人の)意識向上や水質問題の理解促進を図る。LAWAも独自に、国内の河川で行われた保全活動を紹介する動画を公開する。World Rivers Dayは2005年から始まり、河川の価値の再確認や社会の意識向上を推進する日として、60か国以上の国が参加している。
“Council celebrates World Rivers Day” (Scoop Regional, NZ)
http://www.scoop.co.nz/stories/AK1609/S00755/council-celebrates-world-rivers-day.htm
World Rivers Day公式サイト:http://worldriversday.com/

「日刊 世界のウナギニュース」は 平日の(およそ)毎日、研究室スタッフの山岡が世界のウナギニュースを厳選し、海外のものは抄訳をつけてお届けします。

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