堰撤去翌年に成果 イギリス(日刊 世界のウナギニュース2016年8月22日)

★堰撤去 翌年に成果
イギリス南部を拠点に活動する自然保護団体Westcounty Rivers Trustと建築物の歴史的情報の記録などを行っているCornwall Archaeologyは昨年、回遊魚の移動を阻んでいるとされていたLerryn川の堰を撤去した。その結果、今年、ウナギや、サケ、ブラウントラウトの稚魚などが見られるようになった。この団体は2014年にはDevonとCornwallの河川横断構造物を200基以上撤去し、トータルで1,000km以上分の成育域を拡げた。
“Small fry sightings give hope of new life in river” (The Herald, UK)
http://www.plymouthherald.co.uk/small-fry-sightings-give-hope-of-new-life-in-river/story-29636933-detail/story.html
昨年の堰撤去活動:http://wrt.org.uk/and-weir-off-on-the-lerryn/

★ウナギの怪死 またニュージーランドで
18日、ニュージーランド北島北部Marlborough地方のWaikawaの水路でウナギが11匹死んでいるのが見つかった。原因は現在調査中。2月には付近のRarangiでも100匹のウナギが死んでいるのが見つかっており、環境には影響のない程度の殺虫剤が検出されたが原因は特定されなかった。当局ではウナギが見つかった土地の所有者らに、農薬の基準値を守るなど呼びかけを行っていた。
“Marlborough District Council investigating dead eels found in Waikawa waterway” (stuff, NZ)
http://www.stuff.co.nz/environment/83383978/Marlborough-District-Council-investigating-dead-eels-found-in-Waikawa-waterway

★インドで新種のウツボ見つかる
インド動物調査局の研究者Mohapatra研究員らが先週初め、インドのベンガル湾北部70km沖の水深35mの場所で新種のウツボを発見したとを科学雑誌Zootaxaで発表していたことが分かった。同地域では昨年にもGymnothorax mishrai が新種記載されている。
“New species of eel found in Bay of Bengal” (The Hindu, IN)
http://www.thehindu.com/sci-tech/science/new-species-of-eel-found-in-bay-of-bengal/article9012451.ece

「日刊 世界のウナギニュース」は 平日の(およそ)毎日、研究室スタッフの山岡が世界のウナギニュースを厳選し、海外のものは抄訳をつけてお届けします。

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