★日米間でのイメージの違い ウナギは気持ち悪い!?
米アーカンソー州の河川ではウナギが時々漁獲されるが、商業的な価値は低い。また、蛇のような形、頭に対する目の小ささ、尖って突き出ている下顎、粘液に覆われているナメクジのような色をしている体であるという事から、人々からあまり好まれていない(釣ってとどめを刺す時に銃が用いられる事がある)。しかし、謎に満ちた生態や食材として価値ある生物である。
“The unusual, mysterious American eel” (River Valley & Ozark, US)
http://www.arkansasonline.com/news/2016/jul/31/unusual-mysterious-american-eel/?f=rivervalley
★Wainui川 山積する課題
ニュージ―ランド北島北部のWainui川で昨年3月、ウナギが多く成育する場所に32時間にわたり450㎥の未処理排水が流れ、ギズボーン地方の当局と契約者に対し5万$の罰金が科された。現在、ギズボーン地方評議会(Gisborne District Council、山岡訳)ではこの罰金を今後どの対策に用いるべきかが議論されている。同川は同地方の中でも最も汚染が進んでいる河川の1つであるが、浜辺が比較的汚れていないため、汚染に対する認識はあまりされていないという。これを受け、汚染に関する基礎的な情報を盛り込んだ冊子作成などが提案されている。しかし、Wainui川には他にも、犬の糞や刈り取られた草による汚染、地質に硫黄が多く含まれている事による悪臭、水量不足など解決すべき問題が山積している。
“No silver bullet to improving water quality” (The Gisborne Herald, NZ)
http://gisborneherald.co.nz/localnews/2405267-135/no-silver-bullet-to-improving-water
「日刊 世界のウナギニュース」は 平日の(およそ)毎日、研究室スタッフの山岡が世界のウナギニュースを厳選し、海外のものは抄訳をつけてお届けします。