日刊 世界のウナギニュース(2016年3月18日)

★鹿児島県が、資源回復が見られなかったため、産卵回遊に向かうニホンウナギの禁漁期間の1年延長を決定した。当初は平成25~27年の予定だった。
(注:ニホンウナギは秋から冬にかけて産卵回遊を開始するため、この時期を禁漁とすることで産卵回遊へ向かう個体を保護することができる)
”やはり今年も高嶺の花か?産卵期のウナギ禁漁延長…鹿児島県、資源回復進まず”(産経WEST,日本)
“産卵期のウナギ禁漁延長 鹿児島”(産経ニュース,日本)

★台湾では、3月から10月までをシラスウナギの禁漁期間とした。違反者には30,000台湾元以上の罰金が科される。
“鰻魚資源永續利用 3至10月禁止捕撈” (中央通訊社, TW)

★アメリカのメイン州では、今春は気候が温暖である事を受け、シラスウナギが多く採れるのではと期待されている。2015年は、割当量約10,000ポンド(約4,530kg)に対し、5,300ポンド(約2,400kg)しか採捕されておらず、漁業者達は、寒春だと川が3月下旬まで凍っていてウナギが遡上してこないと不満をもらしていた。メイン州は米国内唯一のシラスウナギの産地。
“Weather gives fishermen hope for ultra-pricey baby eel catch” (The Seattle Times,US)

★ニュージーランド北島のファンガレーのHikurangi沼では毎秋、大量のウナギが池用のポンプに巻き込まれて死亡している。ファンガレー地区自治体とニュージーランド国立大気水圏研究所は、ウナギがポンプのブレードを避けるための電気バリアに関する研究を進めてきた。同自治体のエンジニアTwose氏は、電気バリアが機能していればウナギが死ぬことはないが、ポンプの中央にある大きなパイプが降河を邪魔している。ポンプが稼働していない時に実験をする予定だ、と話す。
“Eels sliced to pieces by swamp pumps” (RNA, NZ)

★14日、ヘルシンキ委員会(HELCOM:Baltic Marine Environment Protection 
Commission – Helsinki Commission)のミーティングで、デンマークが、バルト海の絶滅危惧種の保護を遅らせていると非難された。「何年間も専門家を送っていない、ミーティングに去年まで参加していない。全てを遅らせている唯一の国だ」と、フィンランド政府組織OceanaのPaulomäki氏は語る。また同組織からは、「ヨーロッパウナギ、ネズミイルカ等が無視されている。」との声も上がった。元の協定では、各締約国が2021年までに海洋環境と絶滅危惧種の状態を改善するための行動計画を作成することになっているが、あくまで「考慮」することにとどめられている。
“Denmark ‘ruins’ deal that protects endangered marine species” (Copenhagen Post, DK)
“Miljøfolk: Danmark hindrer beskyttelse af Østersø-arter” (Folketidende, DK)

「日刊 世界のウナギニュース」は 平日の(およそ)毎日、研究室スタッフの山岡が世界のウナギニュースを厳選し、海外のものは抄訳をつけてお届けします。

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