ウナギ研究クラウドファンディング、成功なるか ベルギー(日刊 世界のウナギニュース2016年11月16日)

★ウナギ研究クラウドファンディング、成功なるか
ベルギーの研究者らにより、アルミニウムがヨーロッパウナギに及ぼす影響を調査するための費用がクラウドファンディングにより募られている。目標額は3万£(約400万円)で16日時点では423£集まっている。締め切りは51日後。アルミニウムは魚類の鰓に結合し、浸透圧の調整機能に影響を及ぼすとされる。本来であれば土中でキレート化されるため河川や湖には存在しないが、酸性雨が降り始めた何十年か前から土が酸性化した事で流出するようになった。研究者らはオランダで採集された耳石を用いてその相関性を調べるとしている。
“Quand le crowdfunding part la la rescousse des anguilles en voie de disparition” (rtbf, BE)
https://www.rtbf.be/info/economie/detail_quand-le-crowdfunding-part-la-la-rescousse-des-anguilles-en-voie-de-disparition?id=9455677
クラウドファンディングのサイト:https://www.futsci.com/project/eel

★遠州灘に銀ウナギ366匹放流
15日、浜名湖の下りウナギの買取放流事業「浜名湖発親うなぎ放流事業」が行われ、浜名湖から200mほど離れた水深約10m、水温約20℃の場所に下りウナギ366匹、173.8kg分が放流された。この事業は今年で4回目で浜松市、湖西市、養鰻業者、うなぎ料理店ら等で行われている。今年12月までに計300kg、700匹を目標にあと2回放流される予定。
“親ウナギ 遠州灘に放流” (中日新聞、日本)
http://www.chunichi.co.jp/article/shizuoka/20161116/CK2016111602000040.html

★『ウナギと人間』の筆者、自らとその著作を語る
日本では今年出版された『ウナギと人間(原題:Eels:An Exploration, from New Zealand to the Sargasso, of the World’s Most Mysterious Fish)』(築地書館)の筆者、James Prosek氏が自身の経歴や著作について語った。同氏は9歳の時に魚に惹かれ、大学1年生の時にはアメリカ国内の様々な地域の野生生物当局に手紙を書きどのようなマスがその地域に生息しているかを調査、書籍を出版した。その後ニュージーランド、日本、ヨーロッパを12年間旅し、2010年には『ウナギと人間』(の原著)を発行。ウナギの謎に満ちた生態、ニュージーランドのマオリとの出会いから得た教訓を書いた。現在は12歳の時から取り組んでいる、人間がどのように自然を名づけ整理するかに関する書籍を執筆中。
“Self-Taught Easton Artist James Prosek Draws On His Passion For Fish” (Trumbull-Monroe, US)
http://trumbull.dailyvoice.com/neighbors/self-taught-easton-artist-james-prosek-draws-on-his-passion-for-fish/689416/

 

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