日刊 世界のウナギニュース(2016年6月28日)

★インドの釣り祭りで「毒流し」使用
インド北部ガルワール地方のマッソーリーで27日、同地方で唯一の釣り祭り”
Maun”が開かれた。140の村から参加者が集まり、ウナギを含む2500ポンド(約1,130kg)の魚を自宅へ持ち帰った。この祭りではTimruと呼ばれる、山椒の木の皮から作られた漂白剤作用を持つ粉を川に流し、意識を失った魚を漁獲する。かつてガルワール王が、地域連携と、川を除菌してモンスーンの時期に魚が産卵のために遡上できるようにする目的で行ったとされている。しかし、Timruの使用により漁獲が減少したなど不満の声も挙がっている。
“25-quintal fish netted in Maun festival” (The Tribune, ID)
http://www.tribuneindia.com/news/uttarakhand/25-quintal-fish-netted-in-maun-festival/257781.html

*Timruはサンショウの一種だが使用量が多い事、またこのイベント自体が生態系を攪乱しているため、規制とモニタリングが必要だとする論文が発表されています。(リンクのp.81)
http://nopr.niscair.res.in/bitstream/123456789/26031/1/IJTK%2013(1)%2070-86.pdf

「日刊 世界のウナギニュース」は 平日の(およそ)毎日、研究室スタッフの山岡が世界のウナギニュースを厳選し、海外のものは抄訳をつけてお届けします。

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