2015年8月1日(土),晴天の中で「第4回旭川うなぎ探検隊」が開催されました。
この調査は2012年より岡山県岡山市旭川の明星堰で行われている市民参加型魚類相調査で,今回は旭川うなぎ探検隊実行委員会の主催により,旭川南部漁業協同組合連合会,岡山河川事務所,岡山県内水面漁業協同組合連合会,岡山大学理学部,岡山の自然を守る会,岡山県自然保護センター,岡山理科大学,水産総合研究センター増養殖研究所,中央大学法学部海部研究室(五十音順)が協力して運営しました。
旭川うなぎ探検隊の目的は大きく二つ。
(1)常時から継続的な魚類相調査を行うこと
(2)調査を通じて川の自然に親しむこと
今回は岡山大学において,子どもたちの安全管理と魚の取り方指導をしてくれる学生スタッフの事前・事後の学習を行った。岡山大学理学部の「生物学特論」の講義のとして,参加してくれる学生に対し市民参加型調査の意義,河川生魚類調査の基礎,魚類の同定,河川における安全管理などについて事前に講義を行ったのち,当日のイベントに挑んでもらいました。また,イベント後には,数日間の経験について考える振り返りの時間を持つことができました。
旭川うなぎ探検隊では,参加した子どもたちと学生スタッフが少人数のチームを組み,綿密にコミュニケーションをとりながら安全管理と捕獲の指導を行うところにその特徴があります。学生スタッフは運営側から教わり,子どもたちに教える必要があるため,このイベントの中でも最も学びの機会の多い立場ではないかと考えていました。今回からは,ある程度その学びを促進するシステムができ,嬉しい限りです。
安全管理や魚の取り方指導についても,やはり事前指導を行うと効果が違います。来年も可能であれば,「生物学特論」を行いたいところです。