日刊 世界のウナギニュース(2016年5月18日)

★中央大学理工学部の鷲谷教授が、ウナギが絶滅の危機に瀕している状況や保全策に関して寄稿した。資源回復のために行っている放流は野生の個体群にとっては有害になりうる事や、持続可能な利用のためには海と川の連続性、水辺環境の改善が必要である事等を説いている。
“ウナギの受難 私たちが今なすべきこと”(読売オンライン、日本)

★米メイン州のシラスウナギ漁が好況で、17日時点で、年間割り当て量9,688ポンドに対し9,088ポンドに到達した。海洋資源局により許可されている養鰻業者の池入れ量はあと569ポンド残っている。取引価格は漁期終了に伴い下落しているが、ある養鰻業者は、価格がこれから上昇する事はないだろうが最後の1尾が採られるまで買い続けると話している。
“Elvers and out: Fishing season likely to end early” (The Ellsworth American, US)

★ニュージーランドの環境保護省が行っているモニタリング調査についてのコラム。個体数の変化や湿地での放流の効果測定が目的で、体長、体重、体色を記録している。
“Column: How do you catch glass eels in the dark?” (stuff.co.nz、NZ)

「日刊 世界のウナギニュース」は 平日の(およそ)毎日、研究室スタッフの山岡が世界のウナギニュースを厳選し、海外のものは抄訳をつけてお届けします。

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