日刊 世界のウナギニュース(2016年3月31日)

★千葉県白子町の南白亀川で23日、地元の小学生が南白亀川漁協の行事でウナギの成魚240尾を放流した。同川の改修護岸工事を行った土木業者2社が出資。
“千葉)白子町の南白亀川でウナギ放流 白潟小児童” (朝日新聞,日本)

★宮崎県のシラスウナギ漁獲量、過去3番目の不漁。今季は昨年12/6~今年3/19まで行われ、特に昨年12月の漁獲量が前季比の半分強にとどまった。そのため、前季は81万円/kgであった取引価格が、今季は113万円/kgとなった。
“シラスウナギ 今季も不漁 県、資源管理徹底を呼びかけ”

★WWFカナダにより、Nova Scotia、Prince Edward島、New Brunswick、Quebecの水域の汚染度が全体的に見て高い事が判明した。Nova ScotiaのFundy湾、St Lawrence湾、Prince Edward島では特に農業汚染と点源汚染によるリンと窒素過多が見られ、汚染度は高レベルと判定された。Funky湾、St Lawrence湾の一部では、基準値を上回るアルミニウム、カドミウム等も検出された。Nova Scotia南東大西洋側は、点源汚染(直接排水)とパイプライン事故のため高レベルとされた。また、ダムや道路、鉄道による生息地の分断が全地域で見られている。これらの地域には150万人の人が生活しており、アメリカウナギ、絶滅危惧種のモリイシガメなどの生息地として知られている。
WWFは、情報不足に対しても懸念している。
“Pollution a very high threat to Eastern Canada watershed, new WWF 
report finds” (Montreal Gazette, CA)

★スウェーデン南東のBråvikenで28日夕方と29日朝に無許可のウナギ漁用の網が見つかった。スウェーデンでは2007年5月からウナギの採捕が禁止されている。
“Fiskebrott upptäckt i Bråviken” (nt.se, SE)

「日刊 世界のウナギニュース」は 平日の(およそ)毎日、研究室スタッフの山岡が世界のウナギニュースを厳選し、海外のものは抄訳をつけてお届けします。

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