★国連が来週から公海の生物保護に向けて「強固なシステム」づくりができるように議論を開始する。公海は海洋全体の2/3を占めているが、これまでは、共有のものであり誰も責任を負うものではないという認識があり、国際的な規制がなされてこなかった。しかし合意形成には、各国が対象種、生息地やその範囲、公海内に入れる人数等を決定しなければならず、簡単な道のりとは言えない。国連の水圏保護の施策を援助しているピューチャリタブルトラストは、公海における漁業やその他の人類活動の厳重な規制や禁止をするよう国連に提言しているほか、政策立案者のために環境への影響度評価方法の作成もするよう強く求めている。
“U.N. Aims to Protect More of the High Seas” (Scientific American, US)
”World’s nations gather to rescue ocean life” (Phys.org,US)
「公海の生物保全へ条約 国連、乱獲防止ルール策定へ (日本経済新聞、日本)」(記事の冒頭のみ無料公開、続きは会員のみ。)
★イギリスの文化遺産宝くじ基金は金曜日、北アイルランドのネイ湖の文化や自然保護を目的とした、ネイ湖景観パートナーシップ(Lough Neagh Landscape Partnership:山岡訳)に対し249万ポンド(約3億9840万円)の助成金を出すと発表した。ネイ湖はバイキングの居住跡地やイギリスでも数少ないウナギ漁地として知られている。本パートナーシップの期間は5年間で、湿地・泥岩帯・沼地の保護、地域住民のトレーナーとしての育成、地域再開発などを行う27のプロジェクトからなる。
“Lough Neagh’s heritage receives £2.49m grant” (Ballymena Times, UK)
*3月17日に関連のニュース
★ヨーロッパウナギとアメリカウナギの産卵がどのように行われているか、どこでどのようにして仔魚が生まれるかは未だにわかっていない。
“Biologists still don’t know where baby eels are made” (Digital Jouurnal, US)
「日刊 世界のウナギニュース」は 平日の(およそ)毎日、研究室スタッフの山岡が世界のウナギニュースを厳選し、海外のものは抄訳をつけてお届けします。