IUCNウナギ専門家グループが誕生します

2014年にIUCNレッドリストが更改され、ニホンウナギを含む複数種が絶滅危惧種にランクされたことは記憶に新しいかと思われます。この評価を行ったウナギ専門家サブグループ(Anguillid Specialist Sub-Group)が、IUCNの正規の専門家グループ(IUCN Anguillid Eel Specialist Group)になる予定です。
この変化は、IUCNがウナギを重要視していることの現れと考えられます。ウナギはそれ自体が重要な野生生物であるだけでなく、水辺の生物多様性と資源の持続的利用の指標種・シンボル種としても優れています。ウナギを旗印に、水辺の生物多様性の回復と、資源の持続的利用が推進されることが期待されます。
新しく正規の専門家グループとなったAESGは、2018年よりウナギ属魚類の再評価を行う予定です。ほとんど時間は残されていませんが、ニホンウナギを含むウナギの仲間の危機的状況が緩和され、絶滅リスクが低下するよう関係者が協働して努力する必要があります。

ウナギ専門家グループについては、以下のリンクをご覧下さい。「Fishes」から「Anguillid Eel Specialist Group」を選択すると、ロンドン動物学会のウナギ専門家グループページへ移動します。
IUCN SSC Specialist Group

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