★明日27日の、ワシントン条約締約国会議の議案提出締切日を前に、うなぎ業界の関係者や環境省では危機感を募らせている。今回ニホンウナギが議案にかけられなかったとしても、3年後にまた提案される可能性があり、見送りは根本的な解決にはならないとする意見もある。
“二ホンウナギ「輸入規制可能性も」 関係者に危機感” (静岡新聞SBS,日本)
★米メイン州のシラスウナギ漁が好況だ。昨年の漁獲量は寒気により割当量10,000ポンド(約4,535kg)のうち5,300ポンド(約2,400kg)にとどまったが、今年は既に5,500ポンド(約2,490kg)に達しており、メインシラスウナギ漁協組合員のPierce氏によると、漁期は6/7までとなっているが、5月中旬には割当量に達するという。価格も、昨年は1ポンドあたり2,172$(約241,000円、1$=111円換算)であったのに対し、今年は1,500$(約166,500円)付近で推移している。
“Maine’s Eels, on Way to Becoming Sushi, Having Stronger Year” (abc NEWS,
US)
★ニュージーランド南島中央部Timaruで、24日午後11時20分ごろ、4人組がある家の前庭の芝生の上にウナギを捨てていったのが確認された。警察は犯人らの行方を追っている。(注:記事の写真はタウナギ類であり、ウナギ属魚類ではありません。ニュージーランドはタウナギ類の自然分布外であり、記事中の「eel」はウナギ属魚類である可能性が高いと考えています)
“Eels thrown on front lawn in bizarre attack”(QT, AU)
★アメリカの大手電力会社Exelonと合衆国魚類野生生物局が25日、アメリカウナギの放流に関して同意した。これは元々は、ニュージャージー州のMuddy Run揚水発電所運用の際の取り決めを更新したもので、新しい施設によりウナギが移動をしやすくなった後、最短でも2030年までウナギを捕獲して汲み上げることになっている。この同意ではウナギ以外にも、アメリカシャッドとエールワイフ(river herring)を今後50年間、東海岸最大の川に放流する事や、同社がメリーランド州のConowingoダムの魚道を改善し、アメリカシャッド、エールワイフ各10万尾が4基のダム上流の産卵場所まで遡上できるようにするという内容も盛り込まれている。
“Landmark Agreement with Exelon, U.S. Fish and Wildlife Service uses
Cutting-edge Science to Drive Fishes’ Return to Susquehanna River” (PR
Newswire、US)
「日刊 世界のウナギニュース」は 平日の(およそ)毎日、研究室スタッフの山岡が世界のウナギニュースを厳選し、海外のものは抄訳をつけてお届けします。